Entries from 2019-01-01 to 1 year

やる気のない警察官の活躍を描く:第1回警察小説大賞受賞の佐野晶さんに訊く

「ごんぞう」と呼ばれる警察官たち 警察内部の隠語で、やる気のない警察官を「ごんぞう」と呼ぶ。能力や経験があるのに働かない、自主的窓際警官だ。 警察小説というと、凶悪犯を追い詰める敏腕鬼刑事や、複雑なサイバー犯罪などをイメージするが、佐野さん…

【新刊紹介】最強在日ヤクザの生涯:竹中明洋著『殺しの柳川ー日韓戦後秘史』

日本名、柳川次郎は1923年に釜山で生まれ、7歳で海峡を渡り、大阪で在日韓国人として生きた。最盛期には1700人の組員を抱え、全国広域5大暴力団に指定された「柳川組」の組長となり、「殺しの柳川」という異名で恐れられた。 警察の集中取り締まりで69年、組…

エジプトの小学校に「日本式教育」、協調性など成果も

日本の「特活」で世界初の試み 「エジプト・日本教育支援パートナーシップ(EJEP)」と呼ばれるこの事業を担当する国際協力機構(JICA)によると、外国で特活が全国規模で導入されたのは、エジプトが初めて。 ピラミッドなどで知られるアラブの主要国だが、…

天皇退位の本義:皇室制度の修正課題に取り組まれた新上皇

平成の皇室トップニュースだった退位 平成の始まる瞬間を30年前、筆者は皇居・宮内庁内で迎えたが、その平成が天皇の退位で終わるとは全く予想できなかった。昨年秋の読売新聞の世論調査によると、「平成を象徴する国内の出来事」上位10項目の中で皇室関連の…

【書評】名評論家からの老いへの指針:草柳大蔵著『ひとは生きてきたようにしか死なない』

20年の経過を感じない復刊本 草柳は東大入学後すぐに学徒出陣し、特攻隊員を志願。出版社や新聞記者を経て、ジャーナリストの大宅壮一に師事し、「週刊新潮」や「女性自身」の創刊に参画した。敗戦まで日本最大と言われた頭脳集団を3年にわたる取材で描いた…

【大島敦副代表インタビュー】変化の時代に対応して、政治への信頼を積み重ねていく

──なぜ政治を志したのですか? 衆院議員の大島敦(おおしま・あつし)です。1999年、電車で毎日通勤していました。新聞を読んでいたら、当時の民主党が候補者を公募していました。その記事を読んで、応募したのがきっかけです。もしも新聞記事を読んでい…